キーボードやマウスを使うのに適した机の高さは、肩の力を抜いて肘を90度に曲げたときに前腕が机に水平にのるのが良いと一般的にはいわれている。
しかしその条件だとものを書いたりするには低すぎるので、どちらかのスタイルを犠牲にする必要があった。それを解決する電動昇降デスクは使っていたが、地震に対して弱いのと故障した時が面倒過ぎて使うのをやめた。
そこで普段の机をものを書くのに最適な高さにして、キーボードスライダーをつければ解決すると考え導入することにした。
そんな中で電動昇降デスクで可能だったスタンディングでPC作業もできる画期的なキーボードスライダーを見つけ、今も快適に使っているので紹介したいと思う。
スターテック StarTech.com スライド式キーボードトレイ

この商品に辿り着く前に同メーカーの下位モデルを使っていたけども、高さ調節と角度調節がいちいちネジを緩めなければならず気軽に変更できなかったり、可動部分にベチャベチャにグリスが塗りたくられていたのでキーボードに付着したりして微妙に感じていた。
そこで見つけたのがスターテックというメーカーのスライド式キーボードトレイである。写真のキーボードやマウスを乗せる部分は机と同じにしたかったので、元々の天板と同じサイズの無垢材をマルトクショップというところで発注し鬼目ナットで装着している。マルトクショップについて詳しくは以下の記事で紹介しています。

本商品はまず右側のレバーを上げるだけで椅子のように簡単に高さ調節が可能。さらに下部にあるレバーを起こすとその間に角度調節がき、レバーを戻すとその位置で固定される。


手前にはかなり引き出すことができ、

さらに左右に回転まで可能。

スタンディング機能付きのキーボードスライダーは唯一無二
ここまででもかなり便利なキーボードスライダーなのだが、こいつは高さ調節が取り付けている机を通り越して立ったときに丁度良い高さまで引き上げることができる。しっかり固定されるしこんな機能付きのキーボードスライダーはまず見当たらない。

高さ調節調節と前後移動ができるモニターアーム(写真はエルゴトロン TRACE)と組み合わされば、

こんな感じでスタンディング環境が普通の机で完成する。電動昇降デスクの使用は断念したものの、たまに立ってPC作業をしたかったので最高の買い物となった。
ちなみにモニターアームは少し高さが足りなかったので、長尾製作所 モニター 位置 調整 ブラケット で10cm高くしている。エルゴトロン TRACE モニターアームについて詳しくは以下の記事で紹介している。
欠点ももちろんある
ここまで良いところをたくさん上げたが、もちろん欠点も存在する。取り付けたあとは特に不満はないのだが、取り付けるまでに若干ハードルが高いのが弱点といえる。
まず机の奥側を壁に設置して間取りしていたり、机のど真ん中にモニターアームを設置している場合奥行きが80cm必要。
壁際に机の奥側を設置せず、机の奥へスライダーが飛び出ても構わないとしても最低66cm必要となる。
さらに机に直にネジ止めするのでクランプで手軽に装着できるものと比べ敷居が高くなる。電動ドライバーが必要になるし、僕の場合は鬼目ナットを使用して取り付けたが少々手間がかかる。
あとは値段が高いくらい。しかし一旦取り付けてしまえば快適でしかないのでDIYの心得がある、または魅力を感じ挑戦してみたい人には是非おすすめしたい一品だ。