高さのあるPCキーボードにはあった方が手首に優しく打ちやすくなるパームレストやリストレスト。買っては試し買っては試しの繰り返しで、気付けば愛用のHHKBが3台買えるほど費やしてしまった。
その甲斐があって個人的にベストなパームレストに出会うことができた。汗っかきにもやさしい通気性、手のひらが痛くならない柔らかさ、手のひらの自由度が高い打ちやすさ、手首の移動に伴うマウスとの相性など全てにおいてこれの右に出るものはないはず。
その名もDeltaHubのCarpio 2.0G。これの元となったCarpio 2.0は通気性ないシリコンのため、汗っかきなマイハンドではベトベトになるのが悩みのタネだった。後に通気性を確保したゲーミングモデルが登場し右手用しかなかったのが左手用も発売したので即購入、1年間毎日使用した感想とメリット・デメリットを話していきたい。
今まで購入したパームレストたち
そもそもパームレストにそんな10万円もかからんやろと普通なら思うだろう。実際安いものなら1000円以下で手に入るし、そもそも必要ない人だっている。
最初は汗っかきなため汗を吸ってくれるFILCOの天然木製パームレストで満足していた。しかし黒いHHKBと色的に合わない、長時間使うとその硬さから手の平が痛くなる、汗を吸って毛羽立ってくるとヤスリがけが必要になって面倒等不満が出てきて、そこからパームレスト沼へと全力で飛び込んでいった。
| メーカー | 商品名 | 使用をやめた理由 |
| FILCO | ウッドパームレストアメリカンチェリー | キーボードと色が合わない。 硬さで手の平が痛くなる。 |
| 同上 | 漆塗りリストレスト 艶消し | 漆が汗を吸ってくれずベトつく。 |
| 同上 | アニマルフリーレザー Macaron リストレスト | 蒸れる・鋭利な角が手首にあたる。 |
| Archiss | Premium Wrist Rest | 汗を吸って湿る。 反発力が強く疲れる。 |
| Kensington | ErgoSoft リストレスト | 表面が破れてジェルが漏れ出てきた。 |
| 松葉製作所 | HHKB専用 亀甲名栗 木製パームレスト&キーボードルーフ | ほぼ4万円の高額商品。 キーボードルーフ機能のせいで前後幅が長く合わなかった。 |
| Contour Design | RollerMouse Mobile | パームレスト兼マウスの便利デバイス。 手汗を吸ってくれないのと前後幅が短くて動き過ぎる。 |
| Mousetrapper | Mousetrapper Advance 2.0 | パームレスト兼マウス。 汗を吸ってくれずベトつく。 |
| バード電子 | ローズウッド製HHKB用ウッドパームレスト | ローズウッドの性質上汗を吸ってくれない。 |
上記以外にも机にクランプして肘を置くものや、手首を置いて動くものまで合わせ色々購入してきた。今購入すると合計10万円どころか20万円に到達してしまうのでゾッとする。
個人的にはRollerMouseやMousetrapperのコンセプトは大好きで最新モデルは欲しかったものの、唯一の正規代理店が倒産して恐ろしい値段で輸入することになるので断念。
一応Carpio 2.0の新作でEPU 46エラストマーを使用した新型エアレストも購入したが使用を断念している。
この商品は超通気性とさらに柔らかいのは良かったけれど、それを打ち消すどころかマイナスにもなる薬品臭がキツくて、鼻が効くのもあって辛すぎた。
DELTAHUB Carpio 2.0Gの良かったところ
本商品を企画、販売しているのはDELTAHUBというヨーロッパのスロベニアで設立されたスタートアップ企業。
グローバル展開されており日本でも一部商品がAmazonやヨドバシカメラなどで販売されている。
パームレスト自体が机上で動く

底面にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)という素材を使っていてよく滑り、これは使ってみると良さがわかる。
今まで使っていたパームレストはどれも動かず、自分の使い方だとHHKB専用パームレストだと横幅が足りなかったりする。またマウスに持ち替えるときにマウス用のリストレストへの移動も地味に微妙だった。
Carpio 2.0Gはそれらを解消しつつ絶妙に小指側へ傾いているので、最近のエルゴノミクスな傾斜のマウスでも使いやすい。キーボードも親指側が高くなることで打ちやすく身体にも優しい気がする。
自分は右手の負担を減らすために左手でSlimblade Proというトラックボールを使っているけれど、それのパームレストとしても傾斜が良い仕事をして絶妙にフィットする。
あとはキーボード前に配置する小型トラックボールNape Proのパームレストとしてもスペース的にベストだと思う。
シリコン製で衛生的かつ高耐久かつ通気性も確保

パームレストはだいたいクッションの入ったポリエステルなどの生地系、木材系やシリコン系が材質であることが多い。耐久性は木材とシリコンは高いが衛生面ではアルコール消毒可で洗えるシリコンが優秀、ただし通気性がないものがほとんどだった。
汗かき綺麗好きとしてはシリコン一択だったので、通気口のあるシリコンリストレストは最高のアイテムだった。汚れてきたらパット部分だけ外して洗えて消毒も出来る。
最初手のひらを置いたときは固く感じたものの、体に馴染んできて今は快適に使用できている。もし手汗が気にならないのであれば無印モデルでも良いと思う。
デザインがシンプルかつカッコいい

とにかくデザインが秀逸で、数あるシリコン製可動式パームレストのなかでも個人的に一番の見た目。通気口デザインも芸術点が高い。
カラバリもホワイトとブラック(無印は更にグレー)があるのでHHKBとも合わせやすい。右手のみならツートンカラーもある。
ゲーム用バンドで手の平に固定できるものの、自分は使わないので外すと小指側側面にベルトループが残るのは若干ダサいかもしれない。
DELTAHUB Carpio 2.0Gのイマイチなところ2つ
海外公式サイトから購入する必要がある
無印モデルである Carpio 2.0は両手ともにAmazonやヨドバシカメラなどで日本でも購入することが出来る。Carpio 2.0Gの場合右手用だけなら同じように日本で売っているものの、左手用は海外公式サイトから買うことになる。
輸入購入となるので最初は躊躇したものの、最近の海外購入サイトは日本の通販サイトでもよく見る共通仕様かつ日本語対応だったので、特に問題なく購入できた。
支払い方法はクレカよりもPaypalやGoogle payが安全かつ便利なので、事前にアカウントを作っておこう(デビットカードでも作成可能)
値段が高い
両手用セットで執筆時点だと割引価格の64.90ドルで販売されており、日本円だと10,257円ほど(ただし送料無料価格が65ドルからなので割引のせいで送料がかかる)
一般的なパームレストやリストレストに比べると割高だが、耐久性と利便性を考慮すると個人的には妥当かなと思う。
ちなみに去年購入したときは送料込み94.80ドル、日本円で15,779円だった。そして1ヶ月近く到着までかかるのも注意点。
耐久性・利便性・見た目良しなHHKB用にベストなパームレストCarpio 2.0G

Carpio 2.0Gが個人的パームレスト沼の一つの終着点となった。HHKBのような分厚いキーボードであれば何でも使えて、マウス用としても優秀なので気になった方は右手用を買ってみても良いかもしれない。
もし個人的にこれを超えるパームレストが出たときはまたレビューをしたいと思う。それまではお世話になりたいおすすめな一品だ。
右手用のみ↓
通気口なし両手用あり↓